中学の同級生に見られたら穴を掘ってブラジルに行きたい

脳脊髄液減少症を再発し、闘病中。「中学の同級生に見られたら穴を掘ってブラジルに行きたい」というのは、最初は精神的なことを書いていたので中学校の同級生に見られたら恥ずかしい内容という意味で付けました。

「君の名は」知らない人と入れ替わって恋愛に発展するか疑問?

 かにゃーです。今回は、放置していた「君の名は」の疑問、【2.そもそも全く知らない人と、心が入れ替わっても好きになるのに疑問があるから。】について書きます。やっとこさ、です。

最初の記事ときっかけはこちら

「君の名は」が遠距離恋愛ではない?という疑問について考えた。 - 中学の同級生に見られたら穴を掘ってブラジルに行きたい

 全く知らない人と心が入れ替わって恋愛に発展するか?

 確かに、誰でも良いから、入れ替わったら好きになるんでしょうか?どこか遠い、出会うことのない人と。

 共通点は年齢だけ。名前も知らない、顔も見たことなかった人と?

 ただ、東京のイケメン男子だからだという理由で。

 ただ、田舎の素直な女子、巫女という萌えポイントを含めても

 好きになるんでしょうか??

 

 以上のような疑問について考えていきたいと思います。

 さて、早速ですが、好きになるポイントを3つにまとめました。この3つのポイントに沿って考えていきます。

 ポイント1、現在の不満の解消

 ポイント2、周囲の評価

 ポイント3、一生懸命な性格。

 それではひとつひとつ見ていきます。

 

ポイント1、現在の不満の解消

 入れ替わりの時点では、年齢が同じ二人は、現実世界で、小さな不満を抱えて生きています。それは、自分以外にはあまり理解されない不満でもあります。

 三葉は、お父さんが町長、自分は町の神社の巫女という田舎の狭いコミュニティーで、目立つ存在で、それが嫌になるときがあります。

 その暮らしや場所が嫌いではないけれど、どこか不満があって、でもそれを一気に変えたいわけでない、居心地の良さも捨てたくない、というような複雑なものを持っているのだと思います。

 田舎は嫌い、お父さんも嫌い、悪口を同級生も嫌い、だけど、ここを捨てることはできないし、憎めない、好きなものもたくさんある、というような。

 そこで、瀧と入れ替わりが起きます。

 瀧は、三葉の現状に素直に、真っ直ぐに「嫌なら気にしなきゃいい。」「思ったことは言えばいい。」というようなスタンスで臨んでいきます。

 美術の時間、陰口言われたら机倒すし、自転車もがんがんこいで、バスケも誰の目も気にせずやっちゃう。ついでにカフェスペースも作っちゃう。

 気持ち良いことと、そうじゃないことで行動しているように見える。

 それが、三葉にとっては、現実が好転しているように思えるし、じゅくじゅくしていたものが、すっきりする。

 きっかけは何でも良い。「あ、何か、少し良くなった...。」と思ったら相手が気になるきっかけになるのではないかと思います。

 瀧の方は、奥寺先輩へのあこがれがあります。でも、デートに誘うほどは踏み込めないし、まあ、現状のままでも良いのかもという気持ち。

 そこで、入れ替わりが起きる。

 三葉は女の子だから、瀧とはちがうあこがれで、奥寺先輩と仲良くなる。会ったその日にお礼として、スカートにかわいい刺繍をしてあげる。バイト帰りは一緒にカフェに行ってお茶をする。

 瀧はバイトの先輩たちに、それでうらまれるわけだが、奥寺先輩は親しげに話してくれる。

 「瀧くん昨日はねー...」と話してくれる奥寺先輩が三葉のことを教えてくれる。刺繍をした三葉のことを考え始め、いつの間にか、奥寺先輩とも前より仲良くなっている。

 

 ポイント1に関しては三葉の方が要素が強いかもしれませんが、相手のことを考えるきっかけとしては、瀧も同じだと思います。

それでは、つぎに、

 ポイント2、周囲の評価

について移ります。

 昨日は変だったという話や、机を倒した、カフェスペースを作った、など、自分が入れ替わってる間、相手が何をしていたのか、周囲の反応から読み取れることがあります。

 それで、「へえ、いいひとだな。」とか、「そんなことできるんだ。」とか、「優しいとこあるな。」とか思い始めるわけです。

 それで、自分は入れ替わって、その人になるわけですから、鏡をじっと見て、「君は良い人だね。」なんて思ったりして、それで恥ずかしくなったりして。

 少し気になっていた存在がどんどん気になって、「好き」と呼べるものなんだけど、認めたくなくて...のように普通の恋愛のように発展していくのだと思います。

 それから、物語では、二人とも、友達がとても優しい。自分の良さっていうのは自分には分からなくて、周囲の人から見たもののほうがよく分かるってこと、あるじゃないですか。

 入れ替わった先で友達を見て、とても良いヤツ!って思うと、この人も良いヤツなのかもしれないと思って。

 そして友達が話してくれる普段の「この人」が良い人に思う。そんな風に発展するのかなと思います。

 

 誰だよこれ?と思っていたその人が気になって、「良い人」だと思う...。少しずつ好きになっていくような気がしてきました。それでは、

ポイント3、一生懸命な性格

に移ります。

 三葉も瀧も一生懸命です。

 言わずもがな。

 でも、夢で、全く知らない人になったとして、きちんとその生活を守ろうとするでしょうか。好きに適当にやり過ごすことも、普段の自分には絶対できないことだから、とその人の生活をぶち壊すこともできるはずなのです。

 学校に行かなくても、友達と話さなくても、家族に変に思われても、バイトをしなくても。自分は何も困らないはずなのです。

 もちろん、仕返しにあう可能性はありますが、彼らはきちんとルールを作り、それを守って、むしろ楽しく過ごそうと努力しています。なかなかできることではありません。そして、お互いに一生懸命やるからこそ、「きちんとやってくれた。だから、私も頑張ろう」と思えるはずなのです。

 そして、入れ替わりのない日にはホッとしつつも、入れ替わっていた先のことや、その人のことを考えてしまいます。また、会えるかなと。もう東京も糸守も知らない場所じゃなくて、友達も知らない人ではない、いつの間にか、また会いたいなと思っている。

 時間が経つにつれて記憶が薄れても、どこかに刷り込まれたその人を考える時は存在していて、なぜか涙が出る。

 そういうことではないかと思います。

 3つに沿って行きましたけれど、相手をよく知っていくということなのだと思います。前回、「入れ替わりは重なり恋愛」と申しましたが、入れ替わりって究極的に相手を知ることなんだと思います。それでも、入れ替われば誰でも良かったわけではなく、三葉と瀧が素直で真っ直ぐ、一生懸命な人たちだったから好きになったのです。そういう点では普通の恋愛と同じですね。

 

 さてここまで、入れ替わりで互いを好きになるかということについて、考えてきました。普通の恋愛よりも、互いを深く知った二人は、十分好きになるポイントがあったと言えるでしょう。

 しかし、好きなったのは、入れ替わりという方法より、二人の人間性にあったように思います。

 なんというか、入れ替わりを通して、「好きになるべくしてなった」というような気がするのです。

 RADWIMPSのスパークルのサビで、「運命だとか未来とかって言葉がどれだけ手を伸ばそうと届かない場所で僕ら恋をする」とありますが、これは、運命や、未来に消えてしまうということが存在するところではない、むしろそういうことを超え、恋をする、人を好きになるということなんだと思います。

 入れ替わりという運命と、未来をも超える恋だったということでしょう。

 この二人には「入れ替わるほどの運命」と、「入れ替わりを通して過ごす時間」両方が後押しして強く結びつけてくれているのです。結論、好きにならないわけがない!